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診療コラム

Column

「胃もたれや胸焼け…この症状で胃カメラを受けた方がいいの?」迷った時の受診の目安と最適なアプローチ

「少し胃がムカムカするけれど、ご飯は食べられるし…」

「たまにゲップが出るくらいで病院に行ったら、大げさだと思われるかな?」

外来の診察室で、患者様から「この程度の症状で受診してもいいのでしょうか?」というご相談をよくいただきます。胃の不調は日常的に起こりやすいため、病院へ行くタイミングや、どのような枠組み(保険診療や自費の検診)で検査を受けるべきか、迷われる方が非常に多いのです。

結論から申し上げますと、ご自身が「軽い不調」と感じているその時こそが、消化器内科を受診する「ベストなタイミング」です。

「消化器内科を受診したら、すぐに胃カメラをすることになるのでは…」と身構える必要はありません。まずは診察室でしっかりとお話を伺い、必要であれば検査をご提案し、お薬が適していれば処方する。そうやって「今のあなたに最適なアプローチ」を一緒に見つけていくことこそが、私たち専門医の役割です。

今回は、なぜ早めの受診が大切なのか、そして症状や状況に応じた検査の選び方について分かりやすく解説します。

「日常的な軽い不調」は、身体からの大切なサイン

以下のような症状に心当たりはありませんか?

  • なんとなく胃がむかつく、スッキリしない
  • 食後すぐにゲップが出る
  • 胃が張ったような不快感(膨満感)がある
  • たまに胸焼けがする、酸っぱいものが上がってくる

「市販の胃薬を飲めば治まるから」と放置されがちなこれらの症状ですが、実は胃炎や逆流性食道炎といった病気が隠れているサインかもしれません。また、ごくまれに「早期の胃がん」などの腫瘍性病変が、こうした軽い症状に紛れて隠れていることもあります。

このような自覚症状がある場合は、原則として健康保険を使った「保険診療」として検査や治療を受けていただくことができます。

痛みがひどくなってから我慢して受診するのではなく、「ちょっと変だな」と感じる軽症のうちに医師の診察を受けることこそが、ご自身の身体を守る一番の予防線になります。

【ワンポイント】もし「逆流性食道炎」だったら?

診察や検査の結果、胸焼けやゲップの原因が「逆流性食道炎」だと判明した場合、当院では症状を速やかに和らげるための治療を行います。

病院ならではの適切なお薬

市販の胃薬でなかなか治らない症状でも、病院で処方する「胃酸の分泌を強力に抑えるお薬(プロトンポンプ阻害薬など)」を飲むことで、多くの方は劇的に症状が楽になります。1日1回飲むだけでスッと落ち着くお薬もあります。

今日からできる生活習慣の工夫

お薬だけでなく、胃酸を逆流させない日常の工夫もアドバイスいたします。

  • 食後すぐには寝転ばない: 食後2〜3時間は胃に食べ物が残っています。寝る直前の食事は控えましょう。
  • 寝る時の姿勢: 就寝時にどうしても胸焼けがする場合は、少し上半身を高くして寝るか、身体の左側を下にして寝る(胃の構造上、逆流しにくくなります)のがおすすめです。

今は症状がなくても、定期的な経過観察が必要なケース

現在は胃痛や胸焼けなどの自覚症状が落ち着いている方でも、過去の診断履歴によっては、治療の一環や経過観察として保険診療での胃カメラが認められるケースがあります。

  • 過去の検査で「ピロリ菌」を指摘されたことがある(除菌治療の有無にかかわらず、胃がんリスクがあるため)
  • 健康診断などで「胃ポリープ」があり、定期的な経過観察を勧められている
  • 逆流性食道炎と診断されており、現在は薬を飲んで症状が安定している

これらに当てはまる方は、「今は痛くないから」と自己判断で通院をストップせず、定期的なメンテナンスについてご相談ください。

「家族が胃がんだから心配」という場合は?

ここが一番判断に迷いやすいポイントです。

「症状は全くないけれど、家族に胃がんの人がいて心配だから検査をしてほしい」というご不安をお持ちの方はたくさんいらっしゃいます。 この場合、明らかな自覚症状がないため、原則としては市の検診や人間ドックといった「自費診療」での検査をご案内することになります。

しかし、診察室で医師が詳しくお話を伺っていくと、「そういえば、脂っこいものを食べると少し胃がもたれます」「朝起きた時に、口の中が酸っぱい感じがすることがあります」といった、ご本人も自覚していなかった不調が見つかることが少なくありません。その場合は、保険診療として検査を行えることもあります。

どちらの枠組みになるかに関わらず、ご不安な気持ちを放置せずに、まずは一度ご相談いただくことが大切です。

迷ったら、まずは診察へ。最適なアプローチをご提案します

「受診したら、絶対に胃カメラをしないといけないのかな…」 そんな不安を感じて、病院から足が遠のいてしまうのは一番もったいないことです。

実際の診療では、お話を伺った結果「まずはお薬を飲んで少し様子を見ましょう」となるケースもあれば、「一度胃カメラで直接確認しておいた方が安心ですね」とご提案するケースもあります。また、全く症状がない方には、草津市・栗東市の胃がん検診や、人間ドックを活用するお得な方法をお伝えすることもあります。

当院では、保険診療による検査と、自費の人間ドック・各種検診の両方に幅広く対応しております。お一人おひとりの症状、ライフスタイル、ご不安な点にしっかりと耳を傾け、今のあなたに最も適した方法を誠実にご提案いたします。

「自分の症状が検査を受けるに値するかどうか」を判断するのが、私たち専門医の仕事です。どんな些細な「おなかの違和感」でも構いません。どうぞお気軽に当院までご相談ください。

よくある質問(Q&A)

Q. 保険診療で胃カメラを受けた場合、費用はどのくらいかかりますか?

保険診療(3割負担)の場合、観察のみであれば約4,000円〜5,000円程度です。もし、検査中に疑わしい部分があり、組織をつまんで詳しく調べる検査(生検)を追加した場合は、約10,000円前後となります。※自費での人間ドックや市の検診の場合は費用が異なりますので、詳細はお問い合わせください。

Q. 鎮静剤(眠る麻酔)を使って検査をしたら、すぐに自分で車を運転して帰れますか?

いいえ、鎮静剤を使用した場合、安全上の理由から検査当日は終日、ご自身での運転(車・バイク・自転車)が禁止となります。当院はJR南草津駅から徒歩4分とアクセスが良いため、公共交通機関をご利用いただくか、ご家族による送迎(専用駐車場11台完備)でのご来院をお願いいたします。

Q. 初診の日に、そのまま胃カメラを受けることはできますか?

基本的には、安全に検査を行うために「まずは一度診察にお越しいただき、後日検査」という流れになります。お薬の手帳を確認し、最適なアプローチを検討した上で、事前の注意事項(食事制限など)をしっかりとお伝えするためです。

Q. 胃カメラの検査自体はどれくらい時間がかかりますか?

胃カメラの観察時間自体は、通常5分〜10分程度で終了します。鎮静剤を使用した場合は、検査後にベッドで30分〜1時間ほどお休みいただき、目がしっかりと覚めてから結果説明を行います。

まとめ:少しでも迷ったら、ご自身の「安心」のためにご相談を

胃の不調は「よくあること」だからこそ、つい我慢してしまったり、市販薬でやり過ごしてしまったりする方が少なくありません。 しかし、「こんなことで病院に行ってもいいのかな」と迷うその時間が、ご自身の健康を守るタイミングを遅らせてしまうこともあります。

当院は、検査を無理強いする場所ではありません。皆様の「おなかの不安」を受け止め、どうすれば一番安心できるのかを一緒に考えるためのクリニックです。

少しでも気になる症状があれば、どうぞリラックスしたお気持ちで、まずは一度当院の診察にお越しください。皆様の健康と安心を、専門医とスタッフ一同でしっかりとサポートいたします。

 

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南草津おなかと胃大腸カメラのクリニック 〒525-0050 滋賀県草津市南草津2丁目3-11 JR南草津駅より徒歩4分/土日診療あり/駐車場11台完備