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診療コラム

Column

「おなかにしこりがある」「張って苦しい」これって病気?考えられる原因と、最適なアプローチ

「ふと仰向けになった時、おなかに硬いしこりのようなものに触れた」 「最近、おなかがパンパンに張って苦しい…」

このような症状に気づき、インターネットで検索をして「もしかして、がんではないか…?」と強い不安を抱えて当院を受診される患者様は非常に多くいらっしゃいます。おなかは自分の手で触れることができる場所だからこそ、異変に気づいた時のショックは大きいですよね。

結論から申し上げますと、おなかの「しこり」や「はり」=「悪性腫瘍(がん)」とは限りません。むしろ、それ以外の原因であることの方が多いくらいです。

今回は、おなかのしこりや張りの原因として考えられる疾患と、不安な時にどのような検査を受けるべきなのか、専門医が分かりやすく解説します。

おなかの「しこり・はり」で考えられる4つの原因

患者様が「しこり」と感じるものの正体は、実は皮膚のすぐ下にあるものから、おなかの中(臓器)にあるものまで様々です。代表的なものをいくつか挙げます。

溜まった「便」や「ガス」(最も多い原因です) 

左下腹部などに触れる細長いしこりは、腸の中に溜まって硬くなった「宿便(便秘)」であるケースが非常に多く見られます。また、大腸がガス(おなら)でパンパンに膨らんでいる状態を「大きなしこり・張り」として自覚することもあります。

 ヘルニア(脱腸)

おなかの筋肉(腹壁)の弱い部分から、腸や脂肪が皮膚の下に飛び出してくる病気です。「立ち上がったり、咳をしたりしてお腹に力を入れるとポッコリと膨らみ(しこりになり)、仰向けになってリラックスすると引っ込む」という場合は、ヘルニアの可能性が高いです。

粉瘤(ふんりゅう)や脂肪腫(良性のデキモノ)

内臓ではなく、皮膚や皮下脂肪にできる良性のデキモノです。おなかの表面をつまんだ時に一緒に動くようなしこりは、これらの良性腫瘍であることが多く、基本的に命に関わるものではありません。

消化器や婦人科系の疾患(腫瘍など)

もちろん、大腸がんや胃がんといった消化器の腫瘍がしこりとして触れることもあります。また、女性の場合は「巨大な子宮筋腫」や「卵巣の腫れ」がおなかのしこりや張りとして自覚されることも少なくありません。

「ネット検索」だけでは正解にたどり着けません

不安になってネットで検索すると、どうしても「がん」などの怖い情報ばかりが目につき、ますます不安が募ってしまいますよね。

しかし、おなかのしこりが「皮膚の表面にあるのか」「筋肉の中にあるのか」「おなかの中の深い臓器にあるのか」は、医師が直接触れて診察(触診)してみないと分かりません。しこりの硬さ、動くかどうか、押して痛むかどうかといった情報は、ネット検索では絶対に手に入らない「あなた自身の身体のサイン」です。

「怖いから」と自己判断で放置したり、逆に不安に押しつぶされたりする前に、まずは私たち専門医の「手」と「目」に頼ってください。

まずは診察へ。当院が提案する「あなたに最適なアプローチ」

「消化器内科を受診したら、すぐに胃カメラや大腸カメラをされるのでは…」と身構える必要はありません。当院では、おなかのしこりや張りに対して、以下のような順序で最適なアプローチをご提案します。

ステップ①:まずは丁寧な問診と「触診」

まずはベッドに横になっていただき、医師がおなかを優しく触って診察します。ここで「これは皮膚の下の良性の脂肪の塊ですね」と分かり、その日に安心してお帰りいただけるケースもたくさんあります。

ステップ②:必要に応じた「CT検査」や「超音波(エコー)」

おなかの中の臓器(肝臓、すい臓、婦人科系の臓器など)を広く確認する必要がある場合、当院にはCT検査機器とエコー(超音波)機器の両方を完備しております。わざわざ大きな病院へ行っていただく必要はなく、当院内で速やかに検査を行うことが可能です。カメラでは見えない「おなかの外側の状態」を正確に把握することができます。

ステップ③:腸の中の異常を疑う場合は「内視鏡検査(カメラ)」

便秘やガスだまりがひどい場合、あるいは大腸がんなどの病変が疑われる場合は、大腸カメラ(内視鏡検査)をご提案します。もし検査が必要になった場合でも、当院では「鎮静剤」を使用し、ウトウトと眠っている間に終わる苦痛の少ない検査を行いますのでご安心ください。

よくある質問(Q&A)

Q. しこりを押すと痛いのですが、急いで受診した方がいいですか?

A.痛みを伴うしこりや張り、あるいは急激に大きくなっている場合は、腸の炎症やヘルニアの悪化(腸が締め付けられている状態)など、早急な処置が必要なサインかもしれません。我慢せずに、できるだけ早く診察にお越しください。

Q. もし診察の結果、婦人科(子宮や卵巣)の病気だった場合はどうなりますか?

A.おなかの張りの原因が婦人科疾患であると疑われる場合は、当院から速やかに適切な婦人科の専門医療機関をご紹介し、スムーズに検査・治療を受けていただけるようしっかりと橋渡しをいたします。まずは「おなかの窓口」として当院をご利用ください。

Q. 便秘でおなかが張っているだけのような気もしますが、受診してもいいですか?

A.もちろんです。「ただの便秘」と思っていても、実は大腸ポリープや大腸がんが腸を狭くしていて、それが原因で便が詰まっている(張っている)というケースも少なくありません。症状が長く続く場合は、一度大腸カメラで「腸の中に悪いものがないか」を確認しておくことを強くお勧めします。

Q. 車で通院したいのですが、駐車場はありますか?

A.はい、クリニック専用の駐車場を11台分完備しております。ただし、診察の結果その日に「鎮静剤(眠る麻酔)」を使用した内視鏡検査を行うことになった場合は、検査後終日、ご自身での運転(車・バイク・自転車)が禁止となります。当院はJR南草津駅から徒歩4分とアクセスが良いため、検査予定日は公共交通機関またはご家族の送迎でのご来院をお願いいたします。

まとめ:不安な夜を過ごす前に、まずはご相談を

おなかに正体不明の「しこり」や「張り」がある状態は、誰にとっても非常に不安なものです。

しかし、その不安は「適切な診察と検査」を受けることでしか解消できません。当院は、無理にカメラを勧める場所ではなく、患者様の不安に寄り添い、どうすれば一番早く・確実に「安心」にたどり着けるかを一緒に考えるクリニックです。

「大げさだと思われないかな」とためらう必要は全くありません。どんな些細な違和感でも、どうぞリラックスしたお気持ちで当院にご相談ください。

 

南草津おなかと胃大腸カメラのクリニック 〒525-0050 滋賀県草津市南草津2丁目3-11 JR南草津駅より徒歩4分/土日診療あり/駐車場11台完備

 

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