2026.07.10
痛くないのは当たり前?大腸カメラ選びで知っておきたい「ポリープ発見率(ADR)」のお話

「大腸カメラを受けよう」と考えたとき、多くの方が「痛くないかな」「病気を見逃されないかな」と不安を抱え、滋賀県内で本当に信頼できる消化器内科・内視鏡内科を探されることと思います。
「大きな総合病院の方が安心だろうか、それとも専門のクリニックが良いのだろうか」と迷われる方も多いでしょう。
ご自身の身体を預ける以上、「医師の腕が問われる検査だからこそ、妥協せずに『名医』と呼べる先生にお願いしたい」と慎重に選ばれるのは当然のことです。
皆さんは、どのような基準で内視鏡検査を受ける医療機関を選びたいでしょうか?
- リラックスできる綺麗な施設?
- 通いやすいアクセスの良い立地?
- それとも、やっぱり「先生が上手な病院」?
当院では、これらすべての要素において、患者様に高い水準でご満足いただけるクリニックを目指し、日々環境を整えています。
例えば施設や立地に関して言えば、病院特有の緊張感を和らげる自然光の入る待合室や、検査後にゆっくりお休みいただける専用ラウンジをご用意しました。さらに、JR南草津駅から徒歩4分・専用駐車場11台完備という、電車でもお車でもストレスなく安全に通える環境を構築しております。
総合病院と専門クリニック、内視鏡検査における「体制」の違い
「大きな病気を見つけるなら、やはり設備の大きな総合病院の方が安心」と考える方は少なくありません。しかし、内視鏡検査においては、それぞれの医療機関が持つ「役割と体制の違い」を知っておくことが大切です。
地域の基幹病院や総合病院は、救急や重症患者様の治療を担うだけでなく、次世代の医療を支える若手医師たちの「教育・研鑽の場」としての非常に重要な役割を持っています。そのため、大学病院などと同様に、経験を積み重ねている最中の医師が検査の一部を担当するケースもしばしば存在します。
一方、内視鏡に特化した専門クリニックである当院の最大の強みは、「すべての検査を、経験豊富で手技に熟練した内視鏡専門医が必ず担当する」という点にあります。
「今日はどの先生に検査をされるのだろうか?」といった不安を感じていただく必要はありません。いつでも誰が受けても、常に安定した精度の高い検査をご提供できる体制を整えていること。これこそが、私たちが専門クリニックという形態で地域の皆様の健康をお守りしている理由です。
では、最も重要とも言える3つ目の要素。
「内視鏡検査が上手な先生」とは、一体どのような医師のことでしょうか?
「苦痛がない」のは、もはや大前提の時代です
多くの方にとって、「上手な検査」と聞けば、まずは「痛くない、苦しくない検査」を思い浮かべるのではないでしょうか。
確かにそれは非常に重要な要素ですが、近年では鎮静剤(眠る麻酔)を適切に使用する施設が増えており、「眠っている間に苦痛なく終わる」というのは、ある意味で大前提となりつつあります。
その上で、本当に質の高い検査(上手な検査)を提供できるかどうか。その差は、「いかに短時間で、より正確にポリープを発見し、確実に切除できるか」という点に現れます。
検査時間が長引けば、その分だけ麻酔の投与量も増え、患者様のお身体への負担や検査後のふらつきが大きくなってしまいます。無駄のないスピーディーなカメラの操作と、微小な病変も見逃さない精密な観察を両立させること。これこそが、私たちが目指す「質の高い内視鏡検査」です。
将来のがんを防ぐ客観的指標「ADR」とは?
「見逃さずにポリープを見つける」といっても、それを言葉で証明するのは簡単ではありません。そこで、消化器内科において内視鏡医の技術や検査の質を測る国際的な指標として用いられているのが「ADR(腺腫発見率:Adenoma Detection Rate)」という数値です。
ADRとは、大腸カメラを受けた方のうち、何%の方に「腺腫(将来がん化するリスクのある良性ポリープ)」が見つかったかを示す客観的な指標です。
実は、このADRの数値が高い(ポリープの発見率が高い)医師の検査を受けるほど、患者様の将来の「大腸がん罹患率」や「大腸がんによる死亡率」が明確に下がることが、大規模な医学研究のデータで証明されています。 具体的には、ADRが1%上昇すると、その医師が行う検査での患者様の大腸がん発生率は3%減少し、死亡率は5%減少すると言われています。
つまり、単なる知名度や主観ではなく、「ADRが高い水準にある医師から検査を受けること」こそが、将来の命を守る確かな検査を受けたという何よりの証拠になるのです。
なぜポリープは「見逃されやすい」のか?
では、なぜ医師によってADRに差が出るのでしょうか。それは、大腸という臓器の構造に理由があります。
大腸の中には無数の「ひだ」があり、曲がり角も多く存在します。小さなポリープは、このひだの裏側や死角に隠れていることが少なくありません。また、平べったくて周囲の粘膜と同じ色をした「見つけにくいポリープ」も存在します。
これらを見逃さないためには、ひだの裏まで丁寧にカメラを反転させて観察する技術、粘膜のわずかな色の変化に気づく経験、そして先進的な内視鏡機器(高画質モニターや特殊光観察など)をフル活用する環境が必要不可欠なのです。
当院のADR実績と、質の高い検査への取り組み
アメリカの消化器内視鏡学会のデータなどでは、このADRは「35%以上」を一つの目標基準として提示しています。
当院におけるADRの実績(2025年12月〜2026年7月現在)としては、担当する医師によって多少のばらつきはありますが、クリニック全体として40%以上という高い水準を安定して維持しております。さらに、院長の大井が行った検査においては、【48.7%】(※患者様の平均年齢53.7歳)という数値を達成しております。
※若い方はポリープができにくく、ご高齢になるほどできやすいため、患者様の年齢層によってADRの数値は変動します。そのため、平均年齢を含めて客観的に数値を公開することが、医療の透明性に繋がると考えています。
当院では、この高いADRを維持するために、医師の技術研鑽はもちろんのこと、大腸を綺麗にするための「事前準備(下剤の内服)」を患者様が無理なく行えるよう、スタッフ一丸となってサポートする体制を整えています。(腸内が綺麗であることも、ポリープ発見率を上げる重要な要素だからです)
よくある質問(Q&A)
Q. じっくり観察してポリープを探すということは、検査時間が長くて苦しいのでは?
A.いいえ、ご安心ください。熟練した内視鏡専門医は、ただ時間をかけるのではなく、「見るべきポイント(死角になりやすい場所)」を的確に押さえてスピーディーに観察します。また、鎮静剤を使用するため、検査中はウトウトと眠ったような状態で、痛みや苦しさを感じることはほとんどありません。
Q. 検査中にポリープが見つかったら、その日に取ってもらえますか?
A.はい、基本的にはその場で切除(日帰り手術)を行います。発見と同時に治療を完結させることで、患者様が何度も下剤を飲んだり、通院したりする負担を最小限に抑えています。(※ただし、サイズが非常に大きい場合や、出血リスクが高いと判断した場合は、安全を最優先し連携病院をご紹介することがあります)
Q. 血便や腹痛などの症状が全くないのですが、それでも大腸カメラは受けた方がいいですか?
A.はい、強くおすすめいたします。将来がん化するポリープや、初期の大腸がんは、自覚症状が全くありません。症状が出てからではなく、無症状のうちに精度の高い検査(ADRの高い検査)を受け、ポリープの段階で切除しておくことこそが、大腸がんを防ぐ最も確実な方法です。
Q. ポリープを切除した場合、費用はどれくらいかかりますか?
A.保険診療(3割負担)の場合、観察のみであれば約6,000円〜7,000円程度ですが、ポリープを切除した場合は「内視鏡手術」の扱いとなり、約20,000円〜30,000円程度となります。切除する数や部位によって変動しますので、事前の診察時にしっかりとご説明いたします。(※ご加入の生命保険で手術給付金が下りるケースも多いので、事前に保険会社へご確認ください)
Q. 大腸を綺麗にする下剤(洗浄液)を飲むのが辛いと聞いて不安です。
A.下剤の服用に不安を感じる方は少なくありません。当院ではできる限り飲みやすい種類の下剤を採用しております。腸の中を綺麗にすることは、ポリープの発見率(ADR)を高めるために非常に重要ですので、ご自身のペースで無理なく飲んでいただけるよう、スタッフがしっかりとサポートいたします。
Q. 鎮静剤を使ったら、帰りは自分の車を運転して帰ることはできますか?
A.いいえ、鎮静剤を使用した場合、安全上の理由から検査当日は終日、ご自身での運転(車・バイク・自転車)が禁止となります。当院はJR南草津駅から徒歩4分とアクセスが良いため、公共交通機関をご利用いただくか、ご家族による送迎(専用駐車場11台完備)でのご来院をお願いしております。
Q. ポリープを一度全部取ってもらえば、もう二度と大腸カメラは受けなくていいですか?
A.今回の検査で腸の中が綺麗になっても、体質や加齢、生活習慣などによって数年後に新たなポリープができることがあります。ポリープを切除した方は、そうでない方に比べて新しいポリープができやすいため、医師の指示に従って1〜3年後などに定期的な検査を受けることをお勧めします。
まとめ:皆様の「より良い検査を受けたい」という思いに応えるために
大腸カメラは、ただ腸の中を見るだけの検査ではありません。将来のがんの芽を未然に摘み取るための「予防医療」です。
施設が綺麗であること、通いやすいこと、痛くないこと。それに加えて「高い精度で病変を見つけ出すこと」。 当院は、このADRという指標も含め、常に自分たちの検査の質を客観的に評価し、皆様が「ここで検査を受けてよかった」と心から安心できる医療体制を、これからも追求し続けてまいります。
大腸カメラをご検討中の方は、どうぞ安心して当院にお任せください。
南草津おなかと胃大腸カメラのクリニック 〒525-0050 滋賀県草津市南草津2丁目3-11 JR南草津駅より徒歩4分/土日診療あり/駐車場11台完備
※まずは「診察(大腸カメラ事前診察)」の枠でご予約ください。

